2013年6月23日日曜日

君塚陸上幕僚長退任。後任は渡辺東部方面総監

君塚陸幕長、退任へ 東大卒・渡部氏起用で調整 - MSN産経ニュース
 小野寺五典防衛相が陸上自衛隊トップの君塚栄治陸上幕僚長(60)を退任させ、後任に渡部悦和(よしかず)東部方面総監(57)を起用する方向で最終調整に入ったことが22日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。8月に閣議に報告し、了承を得る方針だ。
東京大学工学部卒の一般幹部候補生(Uコース)で、東大出身の陸上幕僚長としては、36年前の栗栖陸幕長(後、統合幕僚会議議長)以来。防衛大学以外の陸上幕僚長としては、東北大学法学部卒の寺島陸幕長以来、26年ぶりとなります。

2 件のコメント:

  1. 君塚陸幕長、退任へ 東大卒・渡部氏起用で 調整(産経新聞)

    なぜ,こんな記事が新聞に掲載されるのか?
    人事は調整して決めるものだが,そのプロセスを通常は開示しない.

    今回の記事は防衛省内局のリークによるものだ.

    君塚陸幕長が,8月の退任を固辞しているからだ.

    君塚氏は来年3月の退任を希望している.

    その理由は,陸幕長の職をを現北部方面総監の岩田清文陸将(防大23期)
    に譲りたいからである.

    慣例によれば2年で陸幕長は交代だが,法的には本人が辞めると言わない限り陸将の定年まで
    陸幕長を続けることができる.

    3月まで退任時期を延ばせば,防大相当期が22期の渡部東部方面総監ではなく
    岩田陸将の陸幕長就任の芽が出てくるからだ.

    これを阻止したい内局は,「君塚陸幕長、退任へ 東大卒・渡部氏起用で 調整」という
    記事を産経新聞に書かせ,君塚陸幕長に圧力をかけたわけである.

    この事態がおもしろいのは次の点にある.

    陸幕長の在任期間は今までトラブルがない限り2年であるため,
    ここ最近は現在を含め防大の偶数期卒の人間が陸幕長の職に就いている.
    前任の火箱氏は防大18期,君塚氏は防大20期,渡部氏は防大相当期が22期というわけだ.
    したがって,慣例によれば防大の奇数期卒の方面総監から陸幕長が排出されることはない.
    しかし,君塚氏が退任を3月まで伸ばし,君塚氏の希望通り岩田氏が陸幕長に就くと
    それ以降の陸幕長は奇数期の防大卒の方面総監から排出されることになる.
    この顛末は,直接は,防大24期卒から陸幕長が排出されるかどうかに飛び火する.
    すなわち,火箱氏の退任が3月になると,
    防大24期卒で次々期陸幕長候補と目されている番匠幸一郎氏の陸幕長就任の線は消えるのである.

    8月22日頃に将官の人事が発令されるが,どうなるか目が離せない.

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  2. すなわち,火箱氏の退任が3月になると,
    → すなわち,君塚氏の退任が3月になると,

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