海上自衛隊が3月に配備を始めた最新鋭哨戒機「P1」に深刻な不具合が見つかり、海自が安全性に問題があるとして飛行を停止したことが関係者への取材でわかった。
海自P1新型哨戒機 飛行停止 NHKニュース
海上自衛隊にこの春、配備されたばかりのP1哨戒機について防衛省が、エンジンに不具合が見つかったとして、飛行停止としていたことが分かりました。海自哨戒機「P1」エンジン不具合 納入を延期 :日本経済新聞
再開のめどはたっておらず、長期化すれば、日本周辺海域での警戒態勢に影響が出る可能性もあります。
防衛省は20日午前、潜水艦などを捜索する海上自衛隊の新型哨戒機「P1」の量産機のエンジンに不具合が見つかったため現在、飛行を停止していると発表 した。今月末に追加納入する予定だった2機のうちの1機の試験中に分かったため、納入を延期する。防衛省は今年度末までに7機を配備し、将来は約70機を 調達する計画だが、遅れが出て警戒監視体制に響く可能性もある。【公式リリース】
防衛省・自衛隊:固定翼哨戒機P-1(5号機・6号機)の納入の遅延について
本年5月13日、川崎重工業株式会社において製造中の固定翼哨戒機P-1の5号機について、社内飛行試験の際、通常の運用では想定されない、高高度における高速度での急激な機動を行ったところ、エンジンが停止するという事象が発生しました。
原因究明の結果、同不具合は、P-1の量産化にあたりエンジンの形状を一部変更したため、前述の急激な機動を行なった際に、エンジンの燃焼が一時的に不安定となり発生したと判明しました。
昨年度から配備が始まったP-1哨戒機に問題が発生した件ですが、最初に報道した読売新聞が「深刻な不具合」と書いていました。
しかし、公式リリースを読む限りでは、量産化に伴う変更部分の不具合と判明しているようで、その改修で今年度末納入予定だった5、6号機の納入が遅れるという話のようで、深刻と表現するには些かオーバーですね。
読売新聞以外は抑制的に報道しておりますが、今回のトラブルで短期的に監視体制に穴が空くとは、P-1の絶対数の少なさからは考えにくく、不具合改修と量産機への適用は原因が判明している以上、そう時間がかからないかと思われます。
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